プレーンらいす

可能性は、すげーいっぱいあるから。

手紙を書きました(追記)

Twitterやブログに何をどう書いても、貴方には伝わらないと思った。

だから手紙を書いた。

その日の晩に思い立ち、翌日発売されたものをきちんと読み、無地の便箋と無柄の封筒を選んで購入し、黒のボールペンだけを使った。

言いたい事を全部詰め込めてはいないけれど、たくさんたくさん詫びながらこれが愛あるダメ出しだと感じてもらえるよう言葉を選んだ。

宛名まで書き、すぐ投函できるよう切手も用意した。

 

ただ、それから数日経った今もそれはまだ私の手元にある。

どうせネットであれこれ言ったって伝わらないんだから直接言おう、と思った前日の私より、どうせこんなもの送り付けて運良く目に入っても貴方には響かないんだろうなっていう翌日の私が勝ってしまったから。

 

そう思った瞬間から今まで、何度となく胸の奥がスーッと冷えていく感覚を味わっている。

やっぱり手紙出そう、と思い直して確認のために読み返して、それを読む度にスーッて温度が下がって、やっぱりやめようってなる。

 

どうしてこんなに胸のつかえが取れないのか?

以前書いた通りプライベートなんてたいして興味ないしさすがに家張られるのは大変だなと同情の余地もあるのに、自分でもわからない。

ただこの数日で出た、ひとつの仮説がある。

きっと私の中で、「与えられているもの」と「与えられないもの」のバランスが崩れてしまったのではないか。

 

私はファンサ厨ではない。

そりゃあもちろん頂けたら嬉しいし素直に受け取りたいけど、私自身が拝めたらそれで満足だし団扇を視界に入れてもらえたら超ラッキーくらいの気持ちでいる。

友達が「伊野尾くんって本当に真顔でファンの事見るんだね」と驚いていたけど、その公演で隣にいた私はそんな風に微塵も感じていなかった。

新規ゆえ短い期間ではあるけれど、所謂「自分のファンに冷たい」な伊野尾くんは体験していないし、私はそう感じないタイプなのかもしれない。

いつも伊野尾くんの顔とダンスと歌にチケット代を払っている。

 

だから、私は伊野尾くんにもらえないものよりもらえるものの方がいつだって多かった。

かわいい笑顔、綺麗なダンス、美しいグラビア、たまに見える知的で優しくて温かい面。

 

それがきっと逆転してしまったんだ。

この人はファンの事をどの程度考えているんだろうという疑問ばかり沸いてしまってそれがずっと拭えない。

以前から「ファンよりメンバーの方が大事」と揶揄される事は多かったけど、私はそれで構わないと思ったしそういう伊野尾くんが好きだった。

別にファンに媚びなくても良いと思っていた。

 

けどそれとこれとは話が違うというか。

媚びなくても良いけど、誠実でいて欲しいんだよ。

頭の良い貴方だから尚更。

貴方が今そこに居られるのは自分だけの力じゃないという事、貴方のうしろには一緒に頂を目指す8人のメンバーやスタッフさんやテレビ局や出版社があるという事。

貴方の名前のうしろには常にグループ名が付いてくるという事。

お仕事を頂いてるのは各業界からだけど、その仕事に反応してお金を出して盛り上げて次に繋げているのは他でもない貴方のファンの助力もあるという事。

勝手に好きになって勝手に追っかけて勝手にお金出してるだけだろ、って言われたらそれまでだけど、今より少しだけ頭の片隅に置いておいてくれたら嬉しい。

 

この数日とても心が冷えているけど、降りるつもりはないしこんな事で降りたくもない。

だってHey! Say! JUMPの事が大好きだから。

少しでも長くファンでいさせてよ。頼むから。

 

結局長々とブログも書いてしまった。

私はこの手紙をいつか投函するだろうか。

 

 

 

(追記)

12月4日夜、投函しました。

自分の手元を離れた事で、少しだけスッキリしたような気がします。

そんなの私の勝手なエゴに過ぎないけど、あっちだってエゴで行動してるんだからお互い様だよね!笑

 

いつも読んで下さる方、★下さる皆様ありがとうございます。

防振だけが買いたい双眼鏡ですか?

半年前、双眼鏡を新調しました。

 

それまでの双眼鏡人生約7年、初めて買ったこの子を愛用していました。

 アリーナM 8×21

  • 倍率:8
  • 対物レンズ有効径:21mm
  • 実視界:6.4°
  • 明るさ:6.8
  • 重さ:170g

 

当時、量販店の店頭で店員さんに説明を受けながら、だけど最終的に色で選んだような記憶がうっすらあるこの子。

でも結果として、コンサートで見たい対象を見るのに不満はなく過ごせていました。



ところが時が過ぎメイン使いのSNSmixiからTwitterに変わり、何やらハイスペックな双眼鏡を所持している人が多くいる事を知る...どうやらそれは「防振双眼鏡」というらしい。

当然それが気になってきます。


何を隠そう私は公演中の8~9割は双眼鏡を覗いています。完全に野鳥の会。なかなかに常用者。

かつて双眼鏡越しに指を差された事や目が合った事もあります。(個人の感想です)

アリーナAブロックからだって双眼鏡でメインステの自担をロックオン。少なくともその日周りにそんな人はいなかった。


...とまあ、そんな野鳥の会会員な私がよりハイスペックな双眼鏡に心を奪われるのは至極当然の流れで、例に漏れず防振双眼鏡が欲しくなります。

折しもJUMPのツアーを控えていた今春、別件で東京ドームの40ゲートにお邪魔する機会ができたので

「どうせ天井なら良い双眼鏡をゲットして試しておきたい!!」

「どうせJUMPも来年はドームだし!(口癖)」

と奮い立ち、一念発起して防振を買う心意気で有楽町の量販店へ赴きました。

 

そしてそこで出会った担当店員Yさん(有楽町のY)に丁寧な説明を受けます。

Y『双眼鏡で大事なのは明るさと視野です。防振双眼鏡は人気だけど入荷しないし女性には重い。この辺りが軽いしスペックも良くてオススメです。』(半年前の会話ゆえ全てニュアンス)

と教えて頂き、レンズを覗いてみるとそこは別世界。

向こうの向こうの向こうに貼ってあるポスターがくっきり見える。やばい。すごい。

もうこの時点で、今まで愛用していたアリーナちゃんより格上なのは明らかでした。

その日は他にも予定があったため、「丁寧にありがとうございました。検討させてもらいます!」と型番(と価格)の写真を撮らせてもらい店を出ました。

 

ところが場所を移動しても双眼鏡への熱意がおさまらず、移動先でその日のうちに購入。なんて奴だ。

せめてYさんへの敬意をと思い、同じチェーン店で購入しました。

そこでも同シリーズの8倍と10倍を使い比べ、店外のロータリーの向こうに見える人々や看板を見てはわーきゃーわーきゃー。(友達と一緒でした)

そうして私が買ったのがコレ。

Vixen 双眼鏡 アトレックIIシリーズ アトレックIIHR8×32WP 14723-6

Vixen 双眼鏡 アトレックIIシリーズ アトレックIIHR8×32WP 14723-6

 

 アトレックII HR8×32WP

  • 倍率:8
  • 対物レンズ有効径:32mm
  • 実視界:7.5°
  • 明るさ:16
  • 重さ:390g

 

価格は防振の約3分の1。

6万出すつもりで出掛けたのに2万で良い物を買えて心も懐も潤っていました。

その夜、試しに玄関から外を見てみました。

すると、遠くのビルの屋上で作業中のクレーン的なものに付いている赤いランプがくっきり見える。月の模様もキレイに見える。

...こいつはやべーぞ。


そしてこの子を連れて東京ドームへ。

ステージの真正面だった事も影響しているでしょうが、天井も天井・ドームの最後列から約10列の場所でも超見やすかったんです。

見えるものは小さいけれど、全部がはっきりくっきりしているから遠く感じない。

少し前にアリーナちゃんを連れてお邪魔した時には、40ゲート1列目でも向かいのモニターすら見えづらくて担当がいないのを良い事に「もう雰囲気を楽しもう...!」と無の境地になったくらいだったのに。



とっても良い買い物をしたなと思いました。

アトレックくんと共に生きていこうと誓いました。



そんな大切な彼アトレックくんとJUMPのツアーを駆け抜けた私ですが、やっぱり各地で防振双眼鏡をお持ちの方々を見かけるわけで...。

勿論アトレックくんに不満は何一つありませんでした。

スタンド最後列からだって可愛い伊野尾くんのお顔が確認できる。

(横浜アリーナの)センター席では遮るもののないソロアングル状態で踊る伊野尾くんを丸々1曲見ていられる。

もはや彼無しでは生きていけない体になっていました。

 

でも、それでも目に入るたび私を惑わせる防振の呪縛。

実は、アトレックを購入した日、当初の目的である防振双眼鏡には触っていませんでした。

漠然とした憧れと期待値だけが募っていて、そのスペックは未体験。実際覗いた事がなかったのです。


アトレックくんに魅せられ心酔していた私ですが、防振も実際この目で使って比べてみないと断言できない!片方だけしか知らない状態で相手をサゲるのはよくない!

ツアーを終え年末年始の東京ドームに向けて、この想いとはきちんと向き合って解決させなければ。そう思いました。


Twitterに身を置いてからというもの、昔以上にやたら理論的な目線や正しい日本語を使う事を気にするようになってしまった私は、ここはひとつ防振を手にしようじゃないか!触ってからアトレックくんをベタ褒めしてノロケる記事を書こうじゃないか!とまたも一念発起し、再度量販店を訪れる決意をします。

...何なら10倍のものも欲しくなっちゃってて。2つ使いとかしても良いよね、なんて思いも忍ばせながら。

 

そんな折、友達もまた双眼鏡の新調へ心が揺れていました。

私がアトレックくんと出会った日に同席していたので話は早い。彼女もアトレック狙いです。

せっかくなので同行し、新宿の量販店へ。

友「これ(アトレック)ください」

店員Sさん(新宿のS)「かしこまりました」

私(傍観)

友「あの、防振双眼鏡って...」

S「あぁー、これねぇ」←これまで同じようなオタクに何度も接客したのか、この辺からテンション下がったように感じた

S「なかなか入荷しないんですよねぇ(ガラスケースから取り出し使い方を説明)」

友「(使ってみる)あぁー、なるほど」

私(借りて覗いてみる、手ブレ補正ボタン押してみる)

ついに訪れた未知との遭遇




...あ、こんなもんか。

これが正直な感想でした。

今使っているアトレックと見え方が大差なかった。

使い慣れればまた違うのかもしれませんが、私の場合、ボタンを押すために力が入ってそのせいで手が揺れるからたいして像が止まって見えなかった。

あと重い。

 

アトレックくんを購入した時点で薄々感じていたのですが、決定打となる質問をSさんへ投げかけました。

私「結局この値段の差って“手ブレ補正機能”なんですよね?」

S「そうですね。(キッパリ)」



ほらやっぱりなー!!大勝訴ーーー!!!!

 

だったら私には防振は必要ないっていうかアトレックが最適で最高で最強だなっていう結論に至り、迷っていた10倍のものも買わずに帰宅してコレを書いています。


ちなみに友達が買ったのは同シリーズのコチラ。

アトレックⅡ HR10×32WP

  • 倍率:10
  • 対物レンズ有効径:32mm
  • 実視界:6.0°
  • 明るさ:10.2
  • 重さ:390g

友達とは担当が違うので、10倍で見たくなったら借りる事にします。笑

 

そして皆のアイドル防振さまのスペックも書いておきますね。

Canon 10×30 IS Ⅱ

  • 倍率:10
  • 対物レンズ有効径:30mm
  • 実視界:6°
  • 明るさ:9
  • 重さ:600g


こうして見ると、私の8倍アトレックくんより10倍のそれと比較した方が話を進めやすいですね。

同じ倍率・同じ実視界ではあるけれどレンズ径が大きく、ゆえに明るさの値も大きい。

そして何と言っても軽い

加えて、私の使っている8倍では明るさが断然良い

メーカーが違う事によるレンズ自体の性能差についてはわからないので、そこは目をつぶって読んで下さると幸いです。

 


私のように公演中ほとんど双眼鏡を覗いている野鳥の会会員の皆さまにおかれましては、ダンス曲なんかは団扇はおろかペンライトも置いて両脇ガッチリ閉じて両手で双眼鏡を握っているのではないかと思います。

そうでなくても片手に双眼鏡、片手にペンライトと気が向いたら団扇も持ったりして過ごしている事と存じます。

そんな時、双眼鏡自体の重量は絶対ネックになりますよね。

事実、コンサート会場で見かけた近くの防振所持者さんは

通常時→カバンの上に置いてる

その人がガン見したい曲→持ち上げて双眼鏡覗く

という使い方をしている人がほとんどでした。

だとしたら私達野鳥の会会員には適していない。圧倒的に不向きです。

1日2公演なんて耐えたら翌日腕上がらないんじゃないだろうか。(老化現象)


一方アトレックは390gで、一般的な層が使うであろうアリーナの170gよりは確かに重いですがじきに慣れます。私はむしろアリーナを軽いなと感じる域に達しています。笑

ここでは詳しく触れていませんが、同じビクセン社のジョイフルもアリーナと同程度のスペックで重さも同じくらいですね。

 

 

 

長々としたこのエントリーをここまで読んで下さっている方にはご理解頂けると思うのですが、念のためお伝えしておくと

アトレックを選ぶのは決して妥協ではない

という事です。もちろん防振を否定する気も毛頭ありません。

倍率はさて置いて、かの有名な防振に劣る所があるとすれば、それは

  • 手ブレ補正機能
  • 重さ
  • 価格
  • ネームバリュー

くらいじゃないでしょうか。

私もそうですけど、オタクやっていく上でどうしても「防振使ってる」って一つのステータスみたいになっていると思うんですよね。

でも、この浮いた4万円で今のHey! Say! JUMPなら5~6公演入れます。

名義8個作れるし更新なら10回できます(グレーゾーン)。

そして何より明るい!軽い!

 

 

薮くん並みに余談の多い記事で恐縮ですが(笑)、アトレックお勧めですよ!の一言につきます。

初めて双眼鏡を買う人向けではないですが、今より良い双眼鏡を新調したい!美しい自担をよりはっきりくっきり見たい!と考えている人の手助けになれば幸いです。

防振双眼鏡の誘惑や響きに負けず、じっくり比較して検討してそれぞれのお気に入りと出会って欲しいなと思います。

それがもしアトレックだったら嬉しい限りです...現場で私と握手しましょう!

 

 

 

言うまでもなくビクセンさんの回し者ではありません(笑)

24時間アイドル

完全に自業自得。

 

 

ずっと静観していました。

 

何を言ってもいたずらに事を大きくするだけだし、何も言うべきでないと思っていたから。

騒ぎ立てるのも、ショックを受けるのも、怒るのも、そもそも言及するのも、私のオタクとしてのスタンスに反するという考えでした。

 

鵜呑みにして信じた訳でもないし、勿論「そんなの信じない!泣」なんて言うつもりも毛頭ありません。

まぁ記事や写真の真偽を差し置いたとしても会って話した事認めちゃってるから真っ白なんて事はなくまあまあの割合でクロだよなとかは思ってますけど。あくまで個人の見解ですけど。笑

 

そもそも、彼のプライベートにそんなに興味がないからかもしれません。

100%ない、と言えば嘘になるけど、歌って踊って演じてメンバーと楽しそうに笑っている、アイドルとしての姿がとてつもなく好きなだけだから。

 

だから、私は正直擁護する気も心配する気もないです。

大好きだけど、大好きだからこそ。

自業自得。自覚不足。それだけ。

 

仕事以外の場で何をしていようが構わないけれど、それを表に見せないような努力や配慮はして欲しい。

それがアイドルとしてのファンへの愛でありプロ意識だと思うんですよね。

 

 

ひとつだけ後悔しているのは、先日10月1日の広島公演をこの目で見なかった事。

公演中の彼の様子が色々流れていたけれど、それはあくまでその人のフィルターを通したものだから、そのどれかを信じようという気になれなかった。

その人が私と同じ気持ちでいないのなら、または全く同じでなくても似たようなフィルターを通っていないのなら、それは私自身の感想や印象にはなりえないと思ったんです。

私自身の目で見ていないから、あの日の事は私には絶対語れない。

ちょっと悔しい。

 

だけど、話は変わるけど、私はアイドルにはどの公演も等しく同じパフォーマンスをして欲しいと思っています。

回避できないハプニングやトラブル等はあれど、本人の体力やコンディションやテンションでパフォーマンスの精度が変化するべきでは絶対にない。

演者にとっては数十公演のうちの一つでも、その人にとってはたった一度きりの1公演かもしれない。

どんなに大好きな自担でも、私が永遠の新規であっても、絶対に許容できない問題です。

 

悔しいけど見ていないから何も言えないし言うべきではないけど、せめていつもと同じパフォーマンスをして欲しかったよ。

 

 

...少し話がそれましたが。

 

反省したよね。

学習もしたよね。

 

 

 私達は変わらず応援するだけだから。

24時間アイドルでなんていなくていいから、プロ意識だけは何時でも忘れないでいてください。

伊野尾くんにごめんなさいとありがとうを

全ては私のネガティブ思考が原因だったのだ。



めざましテレビ出演に対して、周りより時間はかかったけれど喜んで応援しようと思えるようになった、と一つ前のエントリーで書いた。
だけど、そんな少しだけ前を向いた私に対して世界は容赦なかった。

メレンゲの気持ち』新MC就任決定、映画『ピーチガール』主演決定、各雑誌の“話題沸騰!猫男子グラビア” “美麗写真集” “最強かわいい男子” “妖精” “脱力系天使” “最終かわいい兵器”なんていう数々の煽り文句、こんなタイミングでのQLAP!単独初表紙...
その一つ一つにひどく打ちのめされた。

月刊ハウジングやHanako等、建築が縁で頂いたお仕事はしっかり喜ぶくせに、それ以外は何にも歓迎できなかった。
周りがいくら楽しそうにしていても、冷めきっていた。
偏屈になってしまっている自覚はあった。
QLAP!の単独初表紙は、今更何を言っても仕方がないけどやっぱり『カラフト伯父さん』で見たかった。



伊野尾くんのソロ仕事を喜べなくなったのはいつからだろうか。
きっと、思っていたペースを超えて露出が加速した事と、そのおかげで増殖した、伊野尾くんの顔だけを見て中身や他のメンバーの事を全然知ろうとしない(ように見受けられる)所謂新規伊野尾担にモヤモヤしていた事とが重なった頃ではないだろうかとは記憶している。
顔も良いけど中身を知った方が絶対にもっと好きになれるのに勿体ない、と思っていた。
伊野尾くんのソロ仕事が続くと、そういう薄っぺらい同担が増えてしまうのではという嫌悪感があった。*1


一方で、素直に喜べない理由は明確にあった。
伊野尾くんが、大好きな自担が、一過性の大きなムーブメントに乗せられている気がしていたから。
一発屋芸人や、ある時期に頻繁に見かける若手女優や、青文字系読者モデルのように、“今最も旬の人”のような扱いを受けているように感じていた。
往々にして、その“旬”の時期にどんどん起用されてもてはやされて持ち上げられて酷使されて消費し尽くされて、飽きたら手の平を返したようにパタッと呼んでもらえなくなる。
事務所やグループという後ろ盾があるからそこまでの末路ではないはずだけれど、その時が来る事をひどく恐れていた。

大好きな自担を過小評価しているようでとても嫌だった。
大好きな事には変わりないのに、彼を取り巻く全ての状況を受け入れられなかった。
光くんが「メンバーが新しい仕事をするのって、自分が仕事をいただいたくらいうれしい」*2と語る言葉に胸を打たれたけれど、どうして伊野尾くんばかりバカの一つ覚えみたいに…という私の凝り固まった思考は変わらなかった。
いつか来る、この波がおさまる日を迎えるまで、淡々とお仕事を摂取して淡々と好きでいようと決めた。
幸か不幸か同じように悶々としている友人もいて、何度も解決しない闇を延々と語り合った。



そんな私だったが、雪解けの日は思っていたよりも早く訪れる。



2016年4月13日、私は東京ドームシティの書店で週刊ザテレビジョンを買った。(野球大会自体には参加していない)
妖精グラビアってなんだよ、JUMPも出てるのにわざわざソロまで載せてなんなの...といつものように心は荒んでいた。

ページを開いて一番に飛び込んできた、白いモコモコに包まれたグラビアがとてつもなく良かった。
ビジュアルも(いつも以上に)良いし表情も衣装もエロいしかわいいし至高だった。
ただ絶賛闇の中の私は写真だけでは満足できない。テキストを読んだ。むしろ実際にはテキストから読んだ。
もちろん頑張り時ではあるけれど、この仕事で頑張るのは当たり前なんですよね。目に見えて頑張るだけじゃない、もう一歩踏み込んだ頑張りが必要だぞっていう岡田くんからの叱咤激励だと思っています。
V6の岡田くんから「今が頑張り時だからしっかりやれよ」と声を掛けてもらった事について聞かれ、こう答えた伊野尾くん。
週刊テレビ誌のような薄い紙に載せるには勿体ないくらいのテキストとグラビアだった。
現在周囲に無限回収を申し出ているところだったりする。笑


そして2016年4月15日、有岡くんの25歳の誕生日。
単独初表紙のQLAP!を手に取った。

インタビューを読む前から実はわかっていた。
これで長くて暗い闇から解放されるんだろう、という実感があった。
購入してカフェに入りコーヒーを注文して席に座り、ページを開いた。
流れるであろう涙を気にする余地はなかった。一刻も早く読みたかった。
前の僕は7年間ぐらいほとんど個人の仕事がなかったわけで。そのときに、“自分にできることってなんだろう”と考えていたんですよね。当時は、今の自分にできるのは大学に通うことだと信じて勉強を続けていて。
誰しも仕事で悩んだり、うまくいかなくてやさぐれたくなることもあるかもしれないけど、仕事以外にも(中略)頑張れる場所ってたくさんあるから。(中略)“広い視野を持って別の場所で頑張ってみる”でもいいんじゃないかなって。プラス、仕事でチャンスが回ってきたらもっと頑張って結果を出す努力をすればいーの!
いろんな仕事で学んだことをグループにフィードバックして、これまでメンバーにしてもらっていたことを今度は自分が担って、Hey! Say! JUMPというグループをもっと大きくしていければと思っています
(5年後のボクへ)今予想している未来とは全然違う未来になっていますように。人生は、予想外のことや刺激を受ける出来事が多いほうが長くなると思うんだよね。
私が好きになってすぐに読んで惚れ込んだMyojoの10,000字インタビューや、一冊一冊が特別で大切な『カラフト伯父さん』時期のインタビューと変わらない伊野尾くんがそこにいた。


伊野尾くんは何にも変わっていない、そんなのわかっていたはずだった。
それなのに周りの軽々しくわざとらしい*3褒め言葉や他のメンバーを置いてきぼりにする偏り具合、そちらばかりに気を取られてしまっていた。
ブレない伊野尾くんが大好きなのに、その伊野尾くんを好きな私自身の軸がしっかりしていなかった。


QLAP!を読み終え、すぐに友人に連絡した。
彼女は訳あって最近の露出をチェック出来ていない可能性があったので、とりあえず上記の2誌だけは読んであげて、と伝えた。
彼女に私と同じタイミングでの雪解けを強要するつもりはなかったが、程なくして「私も少しずつだけど前を向けそう」と返信がきた。
その後、とある画像に対して「かわいい」と言い合えた。
無性に嬉しかった。ひっそりと泣いた。
軽々しく何度も使われる「かわいい」にとてつもなく悩んで抵抗して嫌悪していたのに、以前のように何の気兼ねもなく声に出せた気がした。
本当に迷惑なオタクだと思う。笑


伊野尾くん自身をきちんと見てあげられてなくて、ごめんなさい。

変わらない貴方がそこにいる事を、改めて気付かせてくれてありがとう。


不思議なほど頭がスッキリしていた。
帰り道、伊野尾くんが前日にめざましで飲んでいたメロンフラぺを買った。
この週末、私の心情を物語るかのように2ヶ月間放置されていた雑誌の山を全部解体した。
猫男子グラビアも、美麗写真集も、素直に受け取る事ができた。



きっと私には必要な回り道だったんだと思う。
あの暗闇があったからこそ、今きちんと伊ニャー慧もかわいいと思えるしソログラビアも有難く頂戴できるようになった。
ただ、周りに囚われすぎて伊野尾くん自身をきちんと信じていなかった事、3月3日や3月10日や3月29日に真っ先におめでとうを言ってあげられなかった事を猛烈に後悔している。

でも、もうないから。
もうきっと大丈夫。
しなやかで強い伊野尾くんのように、私もしなやかに強く応援していきたい。
可能性は、すげーいっぱいあるから。

*1:応援の仕方は人それぞれではあるけれど

*2:JUMPOST 2016/4/2

*3:と感じてしまっていた

伊野尾くんのめざましいテレビのお仕事

私はいつから伊野尾くんのソロ仕事を素直に喜べなくなったんだろう。


2016年3月3日、早朝からとんでもない事が起きた。
伊野尾くん、4月からめざましテレビの木曜レギュラー決定。
そんな事とはつゆ知らず、私は呑気に録画しておいた前夜のいただきハイジャンプを見ていた。
フジテレビで伊野尾くんのコメントが流れていたその頃、私はいたジャンを存分に楽しむためTwitterも開かず前夜のフジテレビとパンにかじりついていた。
早起き(するための早寝)はその日一文の得でもなかった。


いつが始まりか、何に出演したかそらでは思い出せない程のバラエティ出演ラッシュ、度重なる猫男子のお仕事に心とHDDレコーダーが疲れていた時にやってきたその知らせは、私に喜びという感情をもたらさなかった。
出勤前の私の心は、TLに溢れる喜びと激励の言葉とは裏腹にスーッと冷めていった。


また伊野尾くん、やっぱり伊野尾くん、伊野尾くんばっかり。


紛れもなく私は伊野尾担で、アイドルという職業を選んで生きてくれているアイドル伊野尾慧が大好きで、それは揺るがない。
だけど、頂いたお仕事の内容云々はさておいて、伊野尾くんにばかりお仕事が与えられるこの世界が本当に嫌いだった。
伊野尾くんが大好きで伊野尾くんばかり見ているけれど、Hey! Say! JUMPが大好きだから。
もう少しで(担当を)『降りたい』と“お”を入力するためにツイートボタンを押す所だった。ほんの一歩手前だった。



私はいつから伊野尾くんの抜擢を素直に喜ばなくなったのだろう。
2015年の幕開けとともに舞い込んできた、おしゃれヘアカタログのソロ表紙・『カラフト伯父さん』主演決定・『戦う!書店ガール』出演決定・『殺せんせーションズ』サビでのソロパート*1...伊野尾くんにお仕事やソロパートがある度に泣いて喜んでいたのはこの頃までだったかもしれない。
以降の伊野尾くんは皆さんご存知の通りで、その頃から伊野尾くんの周りも伊野尾担の周りもJUMP担の周りもどんどん変わっていった。
この辺りは長くなるのでまた別の機会に書きたい。

そんな中でも伊野尾くん自身は何も変わらないし、わかってはいたけど自らの口から“僕自身を取り巻く環境は変わっていない”*2と言ってくれた事は嬉しかった。
やっぱり伊野尾くんだ、と思った。

だけど世間に与えられる“伊野尾くん”は相変わらず私のより好きな方の伊野尾くんでない事が多くて、変わってしまったとは微塵も思ってないけれど「昔の方が好き」だという虚しい主張をTwitterで今も繰り返している。



かくして私は、本来なら手放しで狂喜乱舞するべき大好きな自担のお仕事に、悪い意味で過敏になってしまった。
そんな時にやって来ためざましテレビ
当然動揺した。
また伊野尾くんだ、なんで、どうしよう、って。
およそ伊野尾担の発言じゃないよこれ。
少し前の自分のツイートが頭をよぎる。

後半はDVD見てたせいなのでスルーしてもらいたい。笑


だけど、伊野尾くんのめざましテレビへの起用理由を見ていると、私の嫌いな世界事情だけではないように思えた。
かわいらしい外見から繰り出される建築の難解な専門用語や自らの体験に基づく冷静な社会分析など、そのギャップがとても新鮮でした。そんなどこかしら不思議なキャラを持つ伊野尾さんには、『めざましテレビ』に必ずや新しいうねりを起こしてくれると思います
今年は18才に選挙権が引き下げられ、夏にはリオ五輪もあります。ニュース、スポーツ、エンタメ…あらゆる出来事について、伊野尾さんならではの捉え方、考え方がきっと若い視聴者に共感してもらえることと思います。さらに2020年の東京五輪に向けて、変わり続ける東京の街を、建築に造詣の深い伊野尾さんとともにウォッチしていきます。
伊野尾くんのかわいらしい外見だけでなく、知性、冷静さ、客観性、ギャップ、神秘性、若者からの人気、いち20代男性としての目線、社会性、建築、色々な伊野尾くんを見つけて抜擢してくれたのだろうと思えた。
リオ五輪が、そして迎える東京五輪が伊野尾くんを必要としている。
...そんな大口を叩くくらいには私も熱心な伊野尾担だ。


嬉しかった。
素直に嬉しいと思えた。


伊野尾くん、めざましテレビの木曜レギュラー決定おめでとう。
世の中の色々な出来事に対する伊野尾くんの視点や意見が聞けるのを楽しみにしています。










ファンが仕事選んでんじゃないよ、ってね。わかってるよ。

*1:設定は一旦忘れてほしい

*2:ポポロ2016年3月号 ロングインタビュー

わたしのすきな伊野尾くん

ようやくブログを開設した。

作りたいと思いつつ早数ヶ月、なかなか開設するまでに至らなかったのは、ブログのタイトルが決まらなかったから。
やっとタイトルを決めて開設したけれど、今度はアイコンを作るのに数日を割いた。
そうしたら一番最初の記事に何を書くかさんざん迷って、一週間経ってようやくこれを書いている。

はじめまして。



書き始めたけれどまず何を書くのが正解なのか、何を書きたくて開設したのか...考えれば考えるほど筆が進まないので、とりあえず自己紹介がてら私の好きな伊野尾くん(伊野尾慧/Hey! Say! JUMP)について書いてみる事にする。

私の好きな“伊野尾くん”ではなく、私の“好きな”伊野尾くんについて。


伊野尾くんの人気や知名度や露出が大幅にアップしているこの頃。
茶髪でマッシュルームで女の子見たいな顔で、女性にも男性にも(恐らく女の子に向けるそれと同様の声色で)「かわいい」と言われて、中性的な塩顔男子。
自他ともに認める猫大好き芸能人。
歌って踊って図面が書ける建築アイドル。
綺麗な外見と際どいオモシロ発言のギャップでバラエティに引っ張りだこ急上昇。
世間のイメージってこういう感じだろうか。

ところがそんな世の伊野尾ブームに反して、私の好きな伊野尾くんは
  • 黒髪(眉毛がチラ見えすると尚良い)
  • 綺麗なかっこいいお顔
  • 飼い犬溺愛(すなわち犬派)
  • 建築アイドル
  • 演技のお仕事
  • Hey! Say! JUMP 9人の端や最後尾や後列
  • 苦労や苦悩をファンに見せない
といった具合で、建築とアイドルとしてのポリシー以外はおよそかけ離れた所へ行ってしまっている。

もちろん茶髪が嫌なわけでもバラエティのお仕事が不要なわけでもない。
仕事を選んでる場合ではないしお仕事を頂ける事自体とても有難い事だと思う。

だけど伊野尾くんが初座長を務めた『カラフト伯父さん』は本当に素敵で思い出深くて伊野尾くんにも伊野尾担にも大切な作品で、あの作品を見てから私は「伊野尾くんに演技のお仕事をもっとして欲しい」とばかり思っている。
稽古のおかげ*1で歌も上達したしね。

ソロパートが増えた事は素直に嬉しい、だって昔なんてほとんどの曲で一言もなかったんだから。
でもそれでも、ソロパートが増えた上で端や後ろや後列にいてほしい。

伊野尾くんがかわいい事なんて十分知っている、だけどあんなに外見も中身もかっこいい人をつかまえて「かわいい」「女子」とばかりのたまう世間にほんっとに辟易している。

今は売り込み時で、このキャラクターで売っていきたいんだろうなというのは理解できる。
ただ私の好きな伊野尾くんと事務所の推したい伊野尾くんがまるで合わないのだ。
...つらーい。

この波がいつまでも続く訳では無い、いずれ落ち着いて他の子に順番が回っていく時が来る。
そう思ってはいても、可愛くて愛しくて目を離したくなくてたまらない大好きな自担*2の単独露出が決まる度に漠然としたモヤモヤが付きまとう。



こうやって書き出すとやっぱりキリがない。
他にもコンビの事や伊野尾担の事、伊野尾くん自身の事、たくさん書きたい事が出てくるけど今日はこの辺でやめておく。

今流行りの伊野尾担だけど、最近増えている伊野尾担とはもしかしたら好みが合わないかもしれない永遠の新規がお送りします。
どうぞよろしく。










ところで伊野尾くん犬派だよね!?

*1:想像

*2:個人的な決まり文句みたいなものです