プレーンらいす

可能性は、すげーいっぱいあるから。

伊野尾くんにごめんなさいとありがとうを

全ては私のネガティブ思考が原因だったのだ。



めざましテレビ出演に対して、周りより時間はかかったけれど喜んで応援しようと思えるようになった、と一つ前のエントリーで書いた。
だけど、そんな少しだけ前を向いた私に対して世界は容赦なかった。

メレンゲの気持ち』新MC就任決定、映画『ピーチガール』主演決定、各雑誌の“話題沸騰!猫男子グラビア” “美麗写真集” “最強かわいい男子” “妖精” “脱力系天使” “最終かわいい兵器”なんていう数々の煽り文句、こんなタイミングでのQLAP!単独初表紙...
その一つ一つにひどく打ちのめされた。

月刊ハウジングやHanako等、建築が縁で頂いたお仕事はしっかり喜ぶくせに、それ以外は何にも歓迎できなかった。
周りがいくら楽しそうにしていても、冷めきっていた。
偏屈になってしまっている自覚はあった。
QLAP!の単独初表紙は、今更何を言っても仕方がないけどやっぱり『カラフト伯父さん』で見たかった。



伊野尾くんのソロ仕事を喜べなくなったのはいつからだろうか。
きっと、思っていたペースを超えて露出が加速した事と、そのおかげで増殖した、伊野尾くんの顔だけを見て中身や他のメンバーの事を全然知ろうとしない(ように見受けられる)所謂新規伊野尾担にモヤモヤしていた事とが重なった頃ではないだろうかとは記憶している。
顔も良いけど中身を知った方が絶対にもっと好きになれるのに勿体ない、と思っていた。
伊野尾くんのソロ仕事が続くと、そういう薄っぺらい同担が増えてしまうのではという嫌悪感があった。*1


一方で、素直に喜べない理由は明確にあった。
伊野尾くんが、大好きな自担が、一過性の大きなムーブメントに乗せられている気がしていたから。
一発屋芸人や、ある時期に頻繁に見かける若手女優や、青文字系読者モデルのように、“今最も旬の人”のような扱いを受けているように感じていた。
往々にして、その“旬”の時期にどんどん起用されてもてはやされて持ち上げられて酷使されて消費し尽くされて、飽きたら手の平を返したようにパタッと呼んでもらえなくなる。
事務所やグループという後ろ盾があるからそこまでの末路ではないはずだけれど、その時が来る事をひどく恐れていた。

大好きな自担を過小評価しているようでとても嫌だった。
大好きな事には変わりないのに、彼を取り巻く全ての状況を受け入れられなかった。
光くんが「メンバーが新しい仕事をするのって、自分が仕事をいただいたくらいうれしい」*2と語る言葉に胸を打たれたけれど、どうして伊野尾くんばかりバカの一つ覚えみたいに…という私の凝り固まった思考は変わらなかった。
いつか来る、この波がおさまる日を迎えるまで、淡々とお仕事を摂取して淡々と好きでいようと決めた。
幸か不幸か同じように悶々としている友人もいて、何度も解決しない闇を延々と語り合った。



そんな私だったが、雪解けの日は思っていたよりも早く訪れる。



2016年4月13日、私は東京ドームシティの書店で週刊ザテレビジョンを買った。(野球大会自体には参加していない)
妖精グラビアってなんだよ、JUMPも出てるのにわざわざソロまで載せてなんなの...といつものように心は荒んでいた。

ページを開いて一番に飛び込んできた、白いモコモコに包まれたグラビアがとてつもなく良かった。
ビジュアルも(いつも以上に)良いし表情も衣装もエロいしかわいいし至高だった。
ただ絶賛闇の中の私は写真だけでは満足できない。テキストを読んだ。むしろ実際にはテキストから読んだ。
もちろん頑張り時ではあるけれど、この仕事で頑張るのは当たり前なんですよね。目に見えて頑張るだけじゃない、もう一歩踏み込んだ頑張りが必要だぞっていう岡田くんからの叱咤激励だと思っています。
V6の岡田くんから「今が頑張り時だからしっかりやれよ」と声を掛けてもらった事について聞かれ、こう答えた伊野尾くん。
週刊テレビ誌のような薄い紙に載せるには勿体ないくらいのテキストとグラビアだった。
現在周囲に無限回収を申し出ているところだったりする。笑


そして2016年4月15日、有岡くんの25歳の誕生日。
単独初表紙のQLAP!を手に取った。

インタビューを読む前から実はわかっていた。
これで長くて暗い闇から解放されるんだろう、という実感があった。
購入してカフェに入りコーヒーを注文して席に座り、ページを開いた。
流れるであろう涙を気にする余地はなかった。一刻も早く読みたかった。
前の僕は7年間ぐらいほとんど個人の仕事がなかったわけで。そのときに、“自分にできることってなんだろう”と考えていたんですよね。当時は、今の自分にできるのは大学に通うことだと信じて勉強を続けていて。
誰しも仕事で悩んだり、うまくいかなくてやさぐれたくなることもあるかもしれないけど、仕事以外にも(中略)頑張れる場所ってたくさんあるから。(中略)“広い視野を持って別の場所で頑張ってみる”でもいいんじゃないかなって。プラス、仕事でチャンスが回ってきたらもっと頑張って結果を出す努力をすればいーの!
いろんな仕事で学んだことをグループにフィードバックして、これまでメンバーにしてもらっていたことを今度は自分が担って、Hey! Say! JUMPというグループをもっと大きくしていければと思っています
(5年後のボクへ)今予想している未来とは全然違う未来になっていますように。人生は、予想外のことや刺激を受ける出来事が多いほうが長くなると思うんだよね。
私が好きになってすぐに読んで惚れ込んだMyojoの10,000字インタビューや、一冊一冊が特別で大切な『カラフト伯父さん』時期のインタビューと変わらない伊野尾くんがそこにいた。


伊野尾くんは何にも変わっていない、そんなのわかっていたはずだった。
それなのに周りの軽々しくわざとらしい*3褒め言葉や他のメンバーを置いてきぼりにする偏り具合、そちらばかりに気を取られてしまっていた。
ブレない伊野尾くんが大好きなのに、その伊野尾くんを好きな私自身の軸がしっかりしていなかった。


QLAP!を読み終え、すぐに友人に連絡した。
彼女は訳あって最近の露出をチェック出来ていない可能性があったので、とりあえず上記の2誌だけは読んであげて、と伝えた。
彼女に私と同じタイミングでの雪解けを強要するつもりはなかったが、程なくして「私も少しずつだけど前を向けそう」と返信がきた。
その後、とある画像に対して「かわいい」と言い合えた。
無性に嬉しかった。ひっそりと泣いた。
軽々しく何度も使われる「かわいい」にとてつもなく悩んで抵抗して嫌悪していたのに、以前のように何の気兼ねもなく声に出せた気がした。
本当に迷惑なオタクだと思う。笑


伊野尾くん自身をきちんと見てあげられてなくて、ごめんなさい。

変わらない貴方がそこにいる事を、改めて気付かせてくれてありがとう。


不思議なほど頭がスッキリしていた。
帰り道、伊野尾くんが前日にめざましで飲んでいたメロンフラぺを買った。
この週末、私の心情を物語るかのように2ヶ月間放置されていた雑誌の山を全部解体した。
猫男子グラビアも、美麗写真集も、素直に受け取る事ができた。



きっと私には必要な回り道だったんだと思う。
あの暗闇があったからこそ、今きちんと伊ニャー慧もかわいいと思えるしソログラビアも有難く頂戴できるようになった。
ただ、周りに囚われすぎて伊野尾くん自身をきちんと信じていなかった事、3月3日や3月10日や3月29日に真っ先におめでとうを言ってあげられなかった事を猛烈に後悔している。

でも、もうないから。
もうきっと大丈夫。
しなやかで強い伊野尾くんのように、私もしなやかに強く応援していきたい。
可能性は、すげーいっぱいあるから。

*1:応援の仕方は人それぞれではあるけれど

*2:JUMPOST 2016/4/2

*3:と感じてしまっていた